敏感なアンテナ

夜がまったく悟られないくらいには白に灰色が混ざってきて それをずっと待ち望んでいた
涙がぽろんぽろん出て なんで泣いてるの?という わからないと怯えてるし 変なの〜と笑ってる 可哀想に、、と思いやって 静かにしなさいと怒りを爆発させる まあまあ、と穏やかに過ごさせる それを見て泣いてるのと笑ってるの ぜんぶ同じ まり という人の塊のなかで 遊んでる

すき は うれしいし苦しい
魅力は どう転んだってもう逃れようがないしぜんぶ 雨粒ひとつひとつを 傘さしたくない 私のぜんぶで濡らしてゆく
女の子にもらった桜柄のマスキングテープが春の訪れを知らせてくれるし男の子が焼いてくれたクッキーは冷たい刃にあたたかさを教えてくれる
春はいちばん不安定
このぬるっと なまあたたかい空気が苦しいしせつない、もうここ何日かずっと胸が 爆発しそうだからもっと感覚がなくなるほど冷たいままがいい
冬が終わったら 消えてしまう何かを私が持ってたとしたら、破滅の美学を笑ってほしい